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ぽぽの随筆-土用の丑の日
26/07/2017 Duração: 02minぽぽの随筆 土用(どよう)の丑(うし)の日 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。今日は土用(どよう)の丑(うし)の日です。「土用」は立夏(りっか)・立秋(りっしゅう)・立冬(りっとう)・立春(りっしゅん)直前(ちょくぜん)の約18日間の「期間」を示(しめ)す言葉です。そして昔の暦(こよみ)では日にちを十二支(じゅうにし)「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」で数えました。つまり土用の丑の日は、「土用の期間に来る丑の日」を指します。土用の丑の日といえば、鰻(うなぎ)です。日本では古くから「丑の日」に”う”のつく食べ物(梅干(うめぼ)し・うどん・瓜(うり)など)を食べる習慣(しゅうかん)がありましたが、鰻を食べる習慣が広まったのは1700年代後半の江戸時代に、「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋(うなぎや)から相談を受けた蘭学者(らんがくしゃ)の平賀源内(ひらがげんない)が、店に「本日(ほんじつ)土用の丑の日」と貼り出すように勧めたところ大繁盛(だいはんじょう)し、ほかの鰻屋も真似(まね)するようになったのが始まりだという説(せつ)があります。鰻にはビタミンAやビタミンB群(ぐん)など、疲労回復(ひろうかいふく)や食欲増進(しょくよくぞうしん)に効果的な成分が多く含まれていて、夏バテ防止(ぼうし)にはピッタリです。まあ難しいことはさておき、鰻、おいしいですよね。うちも大きな鰻4尾(び)、買ってきました。今夜は鰻丼(うなどん)です。土用の丑の日 終わり 十二支(じゅうにし) 十二支,地支梅干(うめぼし) 梅干,腌梅子,咸梅干蘭学者(らんがくしゃ) 荷兰学学者繁盛(はんじょう) 生意兴隆ビタミン 维生素,维他命夏(なつ)バテ 苦夏,疰夏鰻丼(うなどん) 鳗鱼盖饭
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 7-5
19/06/2017 Duração: 04min7-5パリの空港で、「プラハ行きはどこですか?」と何度たずねても通じなくて、プラハ、プラーハ、プラーハー、と何度も間抜け【まぬけ】に繰り返していたんですが、英語では「prague(プラーグ)」と言うんですね。そんなことすら知らないままプラハに来てしまいました。 感動的なのはビールの味。 チェコに行くなら絶対ピルスナーを飲んでおいで、と知人【ちじん】に言われていたので、昨日の晩【ばん】レストランに入って郷土【きょうど】料理グラーシュと一緒に小さいサイズのピルスナーを注文したんです。グラーシュと言うのは味の濃いビーフシチューみたいなもので、クネドリーキという蒸しパンが付け合わせになっていました。このしょっぱい味とビールが、よく合うったらないの!むしろビールを美味しく飲むために、この国の料理は味付けされているような気がする。酒場【さかば】は平日でもいつも遅くまで賑わっているし、みんな大きなジョッキでたくさんビールを飲んでいます。私もいつも以上にグイグイいってしまって、帰り道ほろ酔い気分で歩いていたらふとウィンドウに映った自分の顔が真っ赤でした。こんなところでひとりで酔っぱらってる私。なんか変。へラヘラしてる。 ところでこの地でとても興味深い場所に出会えました。ストラホフ修道院というところにある、2つの図書室です。中世の頃に作られた図書室を今もそのまま保存してあり有料で見ることができます。写真撮影【さつえい】が禁止だったのでお見せできないのが残念なんですが代わりにそこで売ってたポストカードを同封【どうふう】しました。 ここへ行ったとき、なんだかうまく説明できないんだけど、涙すら出て来るような、今まで体験したことのない感動がありました。ずっと来たかった、探していた場所のように思えたんです。何の下調べ【したしらべ】もなしにあの図書室にたどり着いたのは偶然じゃなくて、縁があって導かれたんじゃないかと。そんなロマンチックな気持ち。なぜならその場所に巡り会ったあの時から、私の心はめきめき元気になってきたからです。 では、また。 プラハにて【翻译】 “请问去布拉格的航班在哪儿登机啊?”在巴黎的机场,我问了好几遍却沟通不了。pu la ha,pu la—ha,pu la—ha—,就这样傻傻的重复了好几遍,但其实英文叫做“Prague(布拉格)”。我连这个
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ぽぽの随筆-梅雨入り
12/06/2017 Duração: 03minぽぽの随筆 梅雨入(つゆい)り 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 梅雨季!有雨的时候舒爽,没雨的时候闷热,但是雨中的绣球花真的很美!一昨日(おととい)、この地方でも梅雨入(つゆい)りしました。ピッカピカの天気が続いていたのに、いきなりの梅雨入りです。そういえば、北京は雨が少なくて、可愛らしい傘やきれいな傘をあれこれ持ってはいてもなかなか使う機会がありませんでした。こちらに帰ってからは傘の出番(でばん)は多く、家にも車にも何本も傘を用意しています。いずれにせよもう6月に入ったことでもあるし、裏庭(うらにわ)のあじさいがだんだんと色づいて来ているので梅雨も近いとは思っていました。あじさいの葉にカタツムリが乗っているのを見ると、まさに梅雨の風物詩(ふうぶつし)、という感じです。梅雨に入る(はいる)と雨の日が続きます。もちろん梅雨の合間(あいま)の晴れ間もあることはありますが、湿度(しつど)が高くじめじめとして洗濯物の乾(かわ)かない日が多くなります。食べ物はカビが生(は)えやすくなったり傷(いた)みやすくなったりで、あまりいいことはありませんが、それでも部屋で雨の音を聞いていると不思議に落ち着いた気分になれるのもまた事実です。 雨に濡れて瑞々(みずみずし)さを増(ま)した木々の緑や花の色、カラフルな傘をさして水たまりを踏んで歩く小学生、梅雨もまた楽しからずや、ですね。 梅雨入り 終わり 梅雨入(つゆい)り 入梅,进入梅雨期出番(でばん) 应该出场的时候いずれにせよ 不管怎样あじさい 绣球花カタツムリ 蜗牛風物詩(ふうぶつし) 充分表现某一季节景象的事物合間(あいま) 事物间断的短暂时间晴れ間 暂时晴天~ことは~ ~是~、但是…じめじめ 潮乎乎的カビ(が生える) 发霉傷(いた)む 腐烂,坏濡れる 淋湿瑞々(みずみず)しい 水灵灵的,清新的カラフル 色彩丰富楽しからずや 不亦乐乎
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 7-4
08/06/2017 Duração: 02min7-4その時、ふいに、長かった「レミゼ」との日々にそろそろ終わりが近づいているんだと感じた。もちろんその1回で満足してしまったわけじゃない。もっと先へという貪欲【どんよく】な気持ちがなくなってもいない。ただ、始まったものごとにはいつか必ず終わりがくるという当たり前の現実を、受け止めることができそうな瞬間だった。私はその日が来るのがずっと怖かったのだ。まだ終わりたくない、ここで終わるわけにはいかないって。終わってしまうということは、手から離れてもう戻ってこない決定的【けっていてき】な別れのように思っていたから。でもあの日何かが変わった。「終わり」は、消えてなくなる時という意味じゃない。大事なのは、手放し【てばなし】た後に何が残るかなんだ。その先の未来を生きていくとき、石ころとして持ち歩くことになるのか、それともピカピカの宝石になってずっと光り続けるのか。それを決めるのは今の自分。そしてどちらにせよ、ずっと私の中に残っていくものには違いない。そう気づいたから、私の目線【めせん】の先には次なるプロセス、本当の意味での「終わり」が見え始めたのだとわかった。 今日、あのチューニングを聴いたら泣けてきた。あんなに苦しかったのに、何度も辞めたいと思ったくせに、やっぱり好きなんだな、私。最後の最後まで、私にできることを精一杯やるだけだ。 ホテルに帰る道々、屋台【やたい】で買ったホットワインを飲んだ。とても良い気分だった。明日はウィーン行きの切符を買いに行く。 今日も万歩計【まんぽけい】の数字は20000歩超え。【译文】 那个时候,突然间感觉到与《悲惨世界》相处的漫长的时光差不多就要接近尾声了。当然,我并不是满足于那一次身心合一融于角色的感觉。我想要达到更高境界的“贪念”并没有消失。但是,每个开始都会迎来结束,我只能接受这个必然的现实。我之前一直害怕这一天的到来。我还不想结束,不能就到此为止。那时候的我觉得结束,仿佛就意味着放手之后的永别。但是那天有什么改变了。“结束”不并意味着消失。重要的是,放手之后留下了什么。在之后的人生中,是把它当做石头带在身边,还是让它化身宝石继续闪耀着光芒。决定这些的是现在的我。而且不论选择哪个,这段宝贵的经历一定都会永存我身心之中。因为发觉到这点,我的视角也从眼前转向接下来的旅程,从真正意义上理解了与悲惨世界这个舞台的“结束”。 今天,一听到调音
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ぽぽの随筆-温泉 (3)
31/05/2017 Duração: 03minぽぽの随筆 温泉(3) 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。温泉は私にとって馴染みがあるなんてものではなく、まさに生活の一部分でした。日本でお風呂、入浴(にゅうよく)といえばシャワーなどでただ身体をきれいにするだけではなく、一般的には湯船(ゆぶね)のお湯に浸かることまでを含んでいると思います。そして私が小さい頃は、お風呂に入るといえばそれはとりもなおさず温泉に入ることでした。山が海まで迫った、谷(たに)あいに赤い瓦屋根(かわらやね)がひしめき合う小さな港町(みなとまち)で温泉町、それが私の故郷です。温泉は1300年ほど前、旅の僧(そう)が湯に浸かって傷(きず)を治している狸(たぬき)を見つけたことが始まりと伝えられています。明治5年(1872年)には地震で別の源泉(げんせん)が湧出(ゆうしゅつ)を始め、なんとのその泉質(せんしつ)はオール5の評価(ひょうか)(日本で19カ所だけ)の最高級天然温泉なのです。でも交通の便(べん)の悪い辺鄙(へんぴ)な町の温泉は、観光客も多くなく、専(もっぱ)ら地元(じもと)の人たちの“お風呂”として愛されてきました。お風呂のお湯は少し黄色(きいろ)で少し苦(にが)くて少ししょっぱくて、少し鉄臭(てつくさい)においがして熱く、湯船にも床にも湯の花が付いています。温泉という意識もないまま毎日汚れを落とし疲れを癒し、今考えるとなんと贅沢(ぜいたく)なことだったでしょう。実家を離れ日本を離れ、温泉から離れた生活が長くなると、温泉が無性(むしょう)に恋しくなります。疲れた時には特に。温泉とは、特別であって特別でない、特別でなくて特別なもの、私にはそう感じられます。今回山の中の温泉に入って、またそんな“特別さ”を感じました。 温泉(3) 終わり 馴染(なじ)み 熟识的湯船(ゆぶね) 浴缸とりもなおさず 就是,即是,换句话说谷(たに)あい 山谷,山沟瓦屋根(かわらやね) 瓦房顶ひしめき合う 挤,拥挤港町(みなとまち) 港口城镇狸(たぬき) 貉,貉子狸辺鄙(へんぴ) 偏僻専(もっぱ)ら 主要,专门地元(じもと) 当地,本地湯の花 泉华,温泉沉淀物贅沢(ぜいたく) 奢侈,浪费無性(むしょう)に 不分情由地,非常‘
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诗意生活 7-二十億光年の孤独 谷川俊太郎
31/05/2017 Duração: 02min二十億光年の孤独谷川俊太郎 人類は小さな球の上で眠り起きそして働きときどき火星に仲間を欲しがつたりする火星人は小さな球の上で何をしてるか 僕は知らない[或はネリリし キルルし ハララしているか]しかしときどき地球に仲間を欲しがったりするそれはまったくたしかなことだ万有引力とはひき合う孤独の力である宇宙はひずんでいるそれ故みんなはもとめ合う宇宙はどんどん膨んでゆくそれ故みんなは不安である二十億光年の孤独に僕は思わずくしゃみをした二十亿光年的孤独 田原 译 人类在小小的球体上 睡觉起床然后工作 有时很想拥有火星上的朋友 火星人在小小的球体上 做些什么,我不知道 (或许啰哩哩、起噜噜、哈啦啦着吗) 但有时也很想拥有地球上的朋友 那可是千真万确的事 万有引力 是相互吸引孤独的力 宇宙正在倾斜 所以大家渴望相识 宇宙渐渐膨胀 所以大家感到不安 向着二十亿光年的孤独 我情不自禁地打了个喷嚏
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 7-3
29/05/2017 Duração: 02min7年前、いきなりエポニーヌという大役【たいやく】を務めることになったあの日のことは今でも忘れられない。どこかの駅のホームで電車を待っていたとき、事務所からの電話でオーディションに合格したよって報せ【しらせ】を聞いたんだ。 最初はものすごい落ちこぼれだった。プレッシャーに負けて、自分のふがいなさに毎日毎日泣いてた。夢が叶った幸運【こううん】さえも、身の丈【みのたけ】に合わない大きすぎるプレゼントをもらってしまったと恨めしく【うらめしく】思ったりした。逃げ腰になっていることに自覚【じかく】があった。だけどどうしても打破【だは】できなくて、苦しくて悔しくて、すぐに辞めてしまおうと思ってた。それなのに、気がつけばもう7年だ。 あれからゆっくりとだけど一歩一歩、自分なりに努力して成長してきたつもりだけど、まだまだ想い描く理想のエポニーヌの姿には遠くて。正直もう辞めたいなと思うことは数えきれないくらいあった。でもそんなもどかしさも、どこかで私の糧【かて】となっていたんだと思う。そうでなければこんなに長く続けてこられなかった。 この200回あまりのステージの中で、たった一度だけ、目指していたものにやっと触れることができたと感じられた日があった。つい先月の出来事だ。私の身体と意識のすべてにおいて、どこか1ヵ所が響くと他のあらゆる部分が呼応【こおう】して素直に動いた。脳も心も喉も目も背中も脚も指先も、何もかもが連動している感覚。とても集中していて、とても自由だった。心の底からたのしいと思った。そういうステージは後にも先にも、その一度きり。【译文】 我至今也无法忘记,7年前突然被通知拿到艾潘妮这个重要角色的那一天。当时我正在某个车站的站台等电车,接到事务所打来电话的通知说我试镜合格了。 最初感觉跟不上大家的节奏。压力也很大,每天都为自己的不中用掉眼泪。甚至遗憾地认为,这份梦想实现的幸运是我收到的自己力所不能及的巨大馈赠。不自觉地想要逃避。但是无论怎样却都无法打破这种局面,痛苦,懊恼,想要马上放弃。尽管如此,也已经7年了。 我从那时候开始,虽然缓慢但却一步一步地前进着,虽然以自己的方式努力着,成长着,但还远没有达到理想中的艾潘妮的形象。说实话,想要放弃已经不是一次两次了。但是这份焦躁,也在某种意义上成为了我的精神食粮。如果不是如此,我也不会坚持了这么长时间。 这200多次的舞台经历
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ぽぽの随筆-温泉(2)
24/05/2017 Duração: 03minぽぽの随筆 温泉(2) 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。五月の新緑(しんりょく)の中、温泉を満喫(まんきつ)してきました。周囲(しゅうい)に山々が遠く連(つら)なっているのですが、近くの山は緑色で遠くに行くほど青く見えるのが今更(いまさら)のように新鮮に思えたり、鳥や虫の声に癒(いや)されたりで、とてもリラックスした時間を過ごすことができました。私の家の周りも実は似たような環境なのに、やはり小旅行(しょうりょこう)で温泉ということで感じ方も違ったようでした。温泉にはその温泉ホテルに着いた日の夕食の前と夜、それから翌日(よくじつ)の朝食前とチェックアウト前に4回も入って楽しみました。寝湯(ねゆ)もとっても気持ち良かったけれど、ここの温泉の醍醐味(だいごみ)は何といっても露天風呂(ろてんぶろ)!広くも派手(はで)でもないこじんまりとした緑に囲まれた空間、温泉と森林浴(しんりんよく)を同時に享受(きょうじゅ)できて、本当にいつまでもずっと浸かっていたいと思わずにはいられませんでした。昼間の緑、夜の月、目にも楽しい温泉でした。宿泊客(しゅくはくきゃく)が大勢いたにも拘(かか)わらず、温泉はなぜか空いていて、まるで貸切(かしきり)風呂。心身(しんしん)共(とも)にリラックスできました。私の生まれ育った町は温泉町(おんせんまち)でした。小さな小さな町なのに温泉が三つあって、温泉が共同浴場(きょうどうよくじょう)でした。そして家々にはお風呂がなく、毎日温泉に行っていたものでした。海と山と温泉、これが私の故郷(こきょう)の風景でした。 温泉(2) 終わり新緑(しんりょく) 新绿。初夏时节树木的嫩叶呈现的翠绿色満喫(まんきつ) 充分享受今更(いまさら) 再一次,现在重新チェックアウト 退房手续寝湯(ねゆ) 躺在浅浴池泡温泉醍醐味(だいごみ) 妙趣,真正的趣味派手(はで) 花哨的,夸张的こじんまり 小巧舒适,雅致貸切(かしきり) 包租,包场温泉町(おんせんまち) 温泉小镇
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 7-2
21/05/2017 Duração: 04min7-2 開演時間になり、オーケストラのチューニングが始まると同時に観客たちも静かになった。私も少し姿勢を正して、赤いオペラカーテンが開くのを待つ。すると瞬間、幕の向こう側に立っている俳優の立場であるときの自分の気持ちがフラッシュバックして何とも言えない切ない気持ちになった。 小さい頃から大好きで夢だった「レ•ミゼラブル」というミュージカルでエポニーヌ役を演じてもう7年目。日本では20年以上も前から公演が続いていて、そのたびに大きな劇場を連日【れんじつ】満席にするほど人気の高い作品だ。エポニーヌはメインテーマ曲の1つでもある「オン•マイ•オウン」をソロで歌う、とても重要な役どころ。200回を超えるステージを重ねてきたのに私はいまだに毎回緊張する。でも幕が開く直前このチューニングを聞くと、スーッと心が凪いで【ないで】いくんだ。昨日も一昨日【おととい】も同じ演目【えんもく】で同じ役を演じているのに、またリセットされて全く新しいものに挑【いど】もうとしているような新鮮な気持ちになる。そして心と身体と音楽が、きゅっと手をつなぐ感じがするんだ。あの短い時間が、私は好きだ。 その感覚を思い出して、また涙が出てきてしまった。まだ芝居が始まってもいないのにチューニングを聞いただけで泣いている日本人。我ながら【われながら】可笑しい。たぶん隣の老夫婦【ろうふうふ】には気づかれなかったはずだけど。旅のせいか、私ずいぶん涙もろくなっているみたいだ。「ラ•ボエーム」も、もちろん素敵だった。私はオペラについてあれこれ語れるほど詳しくないけど、ミミ役を演じた女性の声が鈴のように美しかったからもうそれだけで楽しめた。悲しみを押し殺して恋人にさよならを告げる場面で、声を細く小さくして繊細【せんさい】に伸ばした音が、特に印象的だった。カーテンコールでもミミへの拍手が1番質の良い拍手だった。観客の気持ちは拍手の大きさにではなく質に表れるなあと、いつも思う。 終演後外へ出るとだいぶ薄暗くなりかけていて、時計を見ると22時。この時間になってようやく夜がやってくる。振り返るとオペラ座はライムグリーンにライトアップされ、神秘的【しんぴてき】なたたずまいで満足した観客たちを送り出しているところだった。单词:オーケストラ 管弦乐队チューニング 调音,定弦フラッシュバック flashback,闪回レ•ミゼラ ブル 《悲惨世
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ぽぽの随筆-温泉(1)
20/05/2017 Duração: 02minぽぽの随筆 温泉(おんせん)(1) 原创 ぽぽ老师公众微信号 直通霓虹 こんにちは。内親王(ないしんのう)が近くご婚約(こんやく)との久しぶりに明るいニュースが日本中を沸(わ)かせています。聞くところによるとお二人は大学時代の同級生、皇族(こうぞく)や名家(めいか)にありがちなお見合(みあ)いや紹介ではなく、自由恋愛だとか。そして、かの「テニスコートの恋(こい)」から60年だとか。何(なに)はともあれ、若いお二人のご多幸(たこう)をお祈りしたいと思います。さて、ゴールデンウイークに温泉(おんせん)に行ってきました。主人が同僚(どうりょう)たちと日本旅行に来て、前半は皆で京都大阪を回り、そのあと可愛がっている部下を一人連れてこちらに遊びに来たのです。ゴールデンウイークまであと一週間になって日程が決まったので、それから宿(やど)や交通機関のチケットの手配(てはい)などが大変でしたこの辺りは何といっても海が一番、もとはタラソテラピーのホテルに行こうと考えていたのですが、連休中は予約でいっぱい。温泉はもともと行くつもりでしたが、その温泉旅館もほとんど空(あ)きがなく、それでも好きなホテルがなんとか一部屋(ひとへや)押さえられたので行ってきました。国立公園で活火山(かっかざん)の三瓶山(さんべさん)の麓(ふもと)にある、自然に囲(かこ)まれたホテルです。もちろん、お風呂は自然温泉、露天風呂(ろてんぶろ)もあります。チェックインの時間まで三瓶(さんべ)の草原(そうげん)で遊んだりリフトで山頂に上がってパノラマを楽しんだり、ホテルの周りを散策(さんさく)したり。五月の山々(やまやま)は見飽(みあ)きることなく、高原の空気は清々(すがすが)しく、主人も部下のおにいちゃんも「洗肺了」と喜んでいました。温泉(1) 終わり 内親王(ないしんのう) 皇女,公主婚約(こんやく) 订婚お見合(みあ)い 相亲テニスコートの恋こい 网球场之恋,指现任天皇和皇后当年的自由恋爱何(なに)はともあれ 不管怎样同僚(どうりょう) 同事宿(やど) 旅途中的宿处,住处手配(てはい) 准备,安排タラソテラピー 海洋疗法麓(ふもと) 山麓,山脚下露天風呂(ろてんぶろ) 露天浴池リフト 索道,缆车パノラマ 全景,展望散策(さんさく) 随便走走,散步見飽(みあ)きる 看够,看腻清々(すがすが)しい 清爽,清新おにいちゃん 小哥,小弟,兄弟
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ぽぽの随筆-庭師
16/05/2017 Duração: 03minぽぽの随筆 庭師(にわし) 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹こんにちは。今日も五月らしい爽(さわ)やかな風の吹く一日です。空は青く風は涼しく、花の香りが漂い(ただよい)、緑が目に鮮(あざ)やかな、まさに初夏(しょか)といった風情(ふぜい)です。さて、家(うち)の庭がきれいになっています。ゴールデンウイークの前に庭の手入(てい)れをしたからです。いつもは春に庭師(にわし)をお願いして植木(うえき)の手入れなどをやってもらっていたということですが、今年は節約のため(⁈)に私が庭師をすることになりました。ということで経費(けいひ)は新しく買い入れた枝切(えだきり)ばさみの支出(ししゅつ)のみ、労務費(ろうむひ)なしという激安(げきやす)の結果となりました。植木(うえき)の枝切りは簡単ではありませんでしたが、今家には植木の形などにこだわる人がいないので、自分の思うように造形(ぞうけい)したり適当に枝葉(えだは)を切ったりして、案外楽しめました。何より伸び放題(ほうだい)で見栄(みば)えの悪(わる)かった植木も、屋根(やね)に当たったりして邪魔(じゃま)な枝も切ってすっきりしたのが一番、自画自賛(じがじさん)ではありますが庭が見違(みちが)えるようになりました。ただ、枝切りのあとの草むしりが大変で…。これは母と私で半日かけてやっとなんとか片付けたのですが、雑草(ざっそう)は思いのほか根が張っていて本当に骨が折れました。そして雑草の生命力と言ったら…!さっきは家の庭がきれいだと書きましたが、ぱっと見では目立(めだ)たないものの、よく見ると実はもう雑草が蔓延(はびこ)ってきているのです。とはいえ、にわか庭師のやっつけ仕事も悪くなく、きれいになった植木にまた新しい花が咲き始めたのを見るにつけ、満足感に浸(ひた)っています。 庭師 終わり風情(ふぜい) 风情,情况手入(てい)れ 打理,照料,整理,保养庭師(にわし) 园丁,园艺师枝切(えだきり)ばさみ 修枝剪,园艺剪刀激安(げきやす) 非常便宜植木(うえき) 栽植花木,盆栽放題(ほうだい) 随意~~,任凭某种作用发展見栄(みばえ) 外表美观邪魔(じゃま) 妨碍,碍事自画自賛(じがじさん) 自吹自擂,自卖自夸見違(みちが)える 看错,误认骨が折れる 费劲,费事,棘手ぱっと見 猛的一看にわか庭師 临阵磨刀的园丁やっつけ仕事 敷衍了事马虎完成的工作~につけ 每当~~~就,每逢~~
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诗意生活 6-最近很火的小诗(日英中版)
14/05/2017 Duração: 05min最近朋友圈很火的一首小诗,挺有哲理的内容。看到某群内分享了日语翻译版本,于是就把3种版本都读啦。BGM:西村由纪江-あたたかな時日语翻译:鹤冈秀行ニューヨーク時間はカリフォルニア時間より3時間早い、しかし、カリフォルニア時間が遅いというわけではない。22歳で大学を卒業しても、ふさわしい仕事を見つけるのに5年間かかる人もいる。ある人は25歳で経営者になったが、50歳でこの世を去ってしまった。またある人は50歳になってやっと社長になったが、その後90歳まで長生きした。ずっと独身の人もいれば、早く結婚する人もいる。オバマは55歳で大統領を退き(しりぞき)、トランプは70歳で大統領に就任(しゅうにん)した。世界中の誰もが自分だけの時間を生きている。周りには自分の前を歩いているように見える人もいるし、自分の後を追ってくるように感じられる人もいる。ただ実際には、自分の時間には自分しかいない。他人を羨んだり(うらやんだり)、馬鹿にするのはやめよう。君の時間は君にしか生きることができないのだから。生きることは行動を起こすその時を待つ行為だとも言える。だから焦る(あせる)必要はない。君は決して遅れているわけではない。一方で、人の前を走ることもできない。全ての出来事はちょうどいいタイミングで起こるように運命が手配(てはい)されているのだ。 New York is 3 hours ahead of California,but it does not make California slow.Someone graduated at the age of 22,but waited 5 years before securing a good job!Someone became a CEO at 25,and died at 50.While another became a CEO at 50,and lived to 90 years.Someone is still single,while someone else got married.Obama retires at 55,but Trump starts at 70.Absolutely everyone in this world works based on their Time Zone.People around you might seem to go a
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ぽぽの随筆-母の日
13/05/2017 Duração: 02minぽぽの随筆 母の日 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 BGM:久石让-Springこんにちは。明日は5月の第2日曜日、母の日です。みなさんのお母さんはお元気でいらっしゃいますか?お母さんに普段は口にしない日頃(ひごろ)の感謝と愛を伝えましょう。今年の母の日は何十年かぶりに実家で過ごすので、私も母に何かプレゼントをしようと考えています。多分定番のカーネーションとケーキになることと思いますが、これなら家族みんなで楽しめるし、後々(あとあと)ものが残らなくていいので。今までは母には写真を送っていました。毎年母の日に、息子にカーネーションの花束(はなたば)を持たせた写真を撮ってそれを送っていました。そして電話をして可愛い可愛い目に入れても痛くない孫の声を聴かせていたのです。今年はみんなで母の日のお祝いができます。そうそう、私のことだって忘れてはいけません。気の利かない息子はどうせ何もしてくれないから、母への花を買うときついでに私自身のも買って一緒にお祝いしてしまいましょう。私だって母歴(れき)17年ですもの。昨日のエッセイに書いたように、昨日は四川大地震の九年忌(きゅうねんき)です。“微博”や“朋友圏”などで9年前の悲しみが甦(よみがえ)ります。亡くなったお母さんたちはどんなに子供に思いを残したことでしょう。子供を亡くしたお母さんの慟哭(どうこく)はいかばかりだったでしょう。今日この母の日に、世の中の、そして誰かの心の中のすべてのお母さんに心からの祝福(しゅくふく)を送ります。 母の日 終わり母の日 母亲节カーネーション 康乃馨後々(あとあと) 以后,将来目に入れても痛くない 溺爱,宠爱気が利く(きがきく) 精明,周到九年忌(きゅうねんき) 九周年忌慟哭(どうこく) 恸哭,痛哭
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ぽぽの随筆-記念日
12/05/2017 Duração: 02minぽぽの随筆 記念日(きねんび) 个人的纪念日、家庭的纪念日、团体的纪念日、国家的纪念日、全世界的纪念日,对你而言今天是个怎样的纪念日。(注:本文是ぽぽ老师昨天发布的,为了契合今天特殊的纪念日,朗读时把“明日は5月12日です”改成了“今日は5月12日です”。)原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。今日は真面目(まじめ)なお話です。私たちが生活しているこの日常にはいろいろな記念日があります。結婚記念日のような個人的なものから、学校の創立(そうりつ)記念日に国の憲法(けんぽう)記念日などに至るまで、ほとんど毎日が何かの記念日になっています。記念日にはおめでたいものもあれば、辛い記憶を呼び起こすものもあります。今日は5月12日です。昔は、この日はナイチンゲールの誕生日で「看護の日」「国際看護師の日」というイメージがありました。もちろん今でもこの日は看護や看護師に関するさまざまなイベントがあります。でも、2008年以降は、特に中国のみなさんにとっては やはり「四川大地震(しせんだいじしん)の日」なのではないでしょうか。それは大変な地震で、私は当時北京にいましたがひどく心を痛めたものでした。地震国(じしんこく)と呼ばれる日本で生まれ育ったのですから、地震は他人事(ひとごと)ではありません。それに、人の喜怒哀楽(きどあいらく)には国境(こっきょう)もありませんから。日本では津波の被害が甚大(じんだい)だった「東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)」、この記念日が3月11日です。今年で6年目ですが、この日の前約ひと月は全国的な話題となります。あなたがたや私を含めて、生き残った人が何をすべきか、毎年記念日を迎えるたびに考えさせられます。本当は記念日だけでなく常(つね)に考えなければならないのでしょうが。結局、いつも募金(ぼきん)くらいしかできずに内心(ないしん)忸怩(じくじ)たるものがあるのですが、関心は持ち続けていたいと思っています。 記念日 終わり 真面目(まじめ) 认真,严肃創立(そうりつ)記念日 校庆呼び起こす 唤起,唤醒ナイチンゲール 弗洛伦丝・南丁格尔看護(かんご)の日、国際看護師(かんごし)の日 国际护士节四川大地震(しせんだいじしん) 汶川大地震他人事(ひとごと) 人家的事,旁人的事,与自己无关的事津波(つなみ) 海啸東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい) 东日本大地震生き残る 幸存,残存常(つね
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 7-1
11/05/2017 Duração: 02min7-1 やっぱりいくらなんでもスニーカーじゃいかんだろうと思って、午後から街の靴屋さんをいくつも見てまわったんだけどどうも気に入るものがない。荷物も増やしたくはないしどうしよう……。観光インフォメーションのカウンターでオペラ座への道を尋ねたついでに「スニーカーじゃちょっとマズイですか?」と聞いてみたら係のおじさんは私の足もとを見て「いいんじゃないの、子供はスニーカーで」と言った。あ、そうか。そうね。私こっちじゃ子どもに見えるんだよね。じゃぁ……まあいいか!本当は三十路目前【みそじもくぜん】のだいぶ大人ですけど。持っている服の中でできる限りきちんと見えるものを身につけてきたつもりだし。ジャケットはこの前パリで買ったもの。役に立ってよかった。 開演【かいえん】30分前にはもう席についた。案の定【あんのじょう】、お客さんのほとんどがちゃんとしたドレスやスーツ姿。想像通りの背中ガッツリさんもたくさんいた。ものすごく場違い【ばちがい】かと思いきや、私のようなどう見ても観光客のスニーカーさんも案外たくさんいて、ただしそういうお客さんはもっと上の階の安い席のところに集中しているみたいだった。私が買ったのはセコンド·バルコンと呼ばれる2階の正面ブロック。ここからならステージも全体が見渡せるしオーケストラピットの中や指揮者の姿もよく見える。オペラ座の中は大きなシャンデリアがあって、白と金色に統一された装飾【そうしょく】がものすごく豪華【ごうか】。ふんわりとしたライトは炎のように場内【じょうない】をあたたかく染めて、その中に座っているだけで気分が高揚【こうよう】してくる。やっぱり自分の足もとが気になったけど、こうして座ってしまえば目立たない……ということにしておこう。
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ぽぽの随筆-コーヒーブレイク(3)
09/05/2017 Duração: 03min原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。先週、北京はひどい黄砂(こうさ)に見舞(みま)われたそうですね。みなさん外出(がいしゅつ)の際にはマスクやサングラスなどで防御(ぼうぎょ)できたでしょうか。こちらはせっかくの晴れなのに、なんと黄砂が遠く海を渡ってきていて空が少し黄色【きいろ】くなり、窓を開けていたら床(ゆか)がざらざらになってしまいました。でも今日は朝から雨が降って、黄砂を洗い流してくれています。黄砂もコーヒーブレイクといったところでしょうか。 さて、大好きなコーヒーの話に戻りましょう。東京神田神保町(かんだじんぼうちょう)の珈琲店トロワバグには大学時代よく通(かよ)ったものでした。私が注文するのはいつもブラジル、まろやかな苦み(にがみ)のブラジルが大好きでした。この店には当時、私たち客が自由に書き込こめるノートが置いてありました。ページの最初に日付(ひづけ)と名前(ニックネーム)、あとは好きなことを好きなように書けばいいのです。トロワバグの珈琲への愛や、ささいな出来事(できごと)、心境(しんきょう)や悩み、ほかの誰かの書いたことへの感想や返事など。今でも覚えていますが、私がそこで書く名前は『私はブラジル』でした。今はもうトロワバグの主人も娘さんに代替(だいが)わりし、ノートもありませんが、珈琲の味と香り、店の佇(たたず)まいは昔のままです。 東京に行くことがあったら、ぜひ訪ねてみてください。神田神保町の本屋街には中国の書籍【しょせき】を扱(あつか)う書店もあります。本好き、コーヒー好きには最高の場所です。忙しい生活の中、薫り高い珈琲でほっとする時間コーヒーブレイク。あなたもいかがですか? コーヒーブレイク(3) 終わり 黄砂(こうさ) 黄沙,沙尘,黄尘マスク 口罩サングラス 墨镜床(ゆか) 地板ざらざら 粗糙不光滑的,渣渣的日付(ひづ)け 日期ニックネーム 爱称,昵称心境(しんきょう) 心境,心情娘さん 闺女,女儿代替(だいが)わり 换代佇(たたず)まい 气氛,景象,气势扱(あつか)う 经营
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诗意生活 5-无名的小花(中日版)顾城
05/05/2017 Duração: 02min名もなき小さな花作者 顾城翻译 吴小璀野花(のばな)はちらほら、ぼつぼつと零れ落ちたボタンのように道端(みちばた)に咲いている秋の菊の煌(きら)びやかさもなく春の牡丹(ぼたん)の麗(うるわ)しさもない小さな花びらとか弱い枝葉しかなくほのかな香りを慎(つつ)ましくうららかな春に溶かしている僕の詩も名もなき小さな花と同じだ季節の風雨(ふうう)に気兼ね(きがね)しながら寂しい人の世にひっそり花を咲かせている无名的小花 野花,星星,点点,像遗失的纽扣,撒在路边。它没有秋菊,卷曲的金发,也没有牡丹,娇艳的容颜,它只有微小的花,和瘦弱的枝叶,把淡淡的芬芳溶进美好的春天。我的诗,象无名的小花,随着季节的风雨,悄悄地开放在寂寞的人间......
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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 6-2
03/05/2017 Duração: 03minそういえば、今日いくつかわかったことがある。 夕方、マリオネットの「ドン·ジョバンニ」を観にいった時斜め前の席の日本人カップルがガイドブックを読んでいたので、話しかけてちょっと見せてもらった。それによるとこの街を流れている大きな川——すっかり気に入って今朝もそのほとりに座ってぼんやり眺めていたんだけど、私の持っている地図にはチェコ語で「Vltava(ヴルタヴァ)」としか書いてなかった。でもドイツ語で言うと「Moldau(モルダウ)」という名前らしい。あの有名なスメタナのモルダウ川って、ここのことだったんだ。そう思って改めて眺めてみると自然とあのメロディーが浮かんでくる。「懐かしき河よ モルダウの~」。確か中学のとき音楽の授業で歌ったことがあったような。へえ、私が好きになっちゃった川って、モルダウ川だったんだ。 それからもうひとつ。昨日そのモルダウ川の近くを歩いていったときどこからともなくきれいなソプラノの歌声が聞こえてきたので辺りを見回すと、川のほとりに特設ステージのようなものが作られていて、どうやら何かのショーのリハーサル中みたいだった。で、ガイドブックによると実はプラハでは毎年「プラハの春音楽祭」というクラシックの国際音楽祭が開かれていて、偶然にも私が来たこの時期はそれにあたっているらしいのだ。だから今は街中のあちこちでコンサートが開催されていて、世界中からクラシックファンが集まってきているとのこと。なるほど、どうりで宿がどこも1杯で取りにくかったわけだ。宿に戻って調べてみたら、国立オペラ座ではこの音楽祭の記念公演を上演中で、明日は「ラ·ボエーム」をやるみたい。オペラを見に行くようなちゃんとした服は持っていないんだけど、こんな機会滅多にないと思って思い切って2階の正面にぽつんと1席だけ空いていた席を予約。どうしよう、みんな背中がガッツリあいたイブニングドレスとか着ているのかな。私だけ普段着(ふだんぎ)じゃ浮くかしら。
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ぽぽの随筆-コーヒーブレイク(2)
02/05/2017 Duração: 02minぽぽの随筆 コーヒーブレイク(2) 原创 ぽぽ老师微信公众号 直通霓虹 こんにちは。今日はとても天気が好く、庭仕事(にわしごと)のあとは暑いし喉(のど)は乾くしで、アイスコーヒーを大きなグラスに氷をたっぷり浮かべて飲みました。ほっとするひととき、まさにコーヒーブレイクを楽しみました。 さて、東京は神田神保町(かんだじんぼうちょう)のトロワバグのお話に戻りましょう。大学からさほど遠くないところにある本屋街に位置する珈琲店、私にとって癒(いや)しの空間でした。好きな書店巡りをして本を何冊か買ったあと必ずといっていいほど立ち寄るのがこのトロワバグ、狭い階段を下りて小さなドアを開けると香(こう)ばしいコーヒーの芳香(ほうこう)に包(つつ)まれます。木のテーブルやカウンターなど、色彩(しきさい)までもが珈琲色の落ち着いた静かな店で、それは当時もそして数十年後の今も同じです。店内にはジャズが流れていて、レトロな内装(ないそう)。ベルベットの椅子に重厚なテーブル、客が選べるジノリやマイセンなどの洗練(せんれん)されたカップ、「カフェ」とか「喫茶店」というより本当に「珈琲店」がぴったりの雰囲気です。コーヒーは決して安くはなかったのですが、薫(かお)り高いおいしいコーヒーで、値段以上の価値がありました。私がよく注文したのはブラジルです。ブラジルはブレンドのベースによく使われますが、私はそれをストレートで飲むのが好きでした。酸味(さんみ)が少なくまろやかな苦(にが)みが好きで、今でもストレートならブラジルです。ブラジルといえば…。あ、でもこの話は長くなりそうなのでまたここらでコーヒーブレイクといたしましょうか。続きはコーヒーの冷(さ)めないうちに…。 コーヒーブレイク(2) 終わり 庭仕事(にわしごと) 庭事,侍弄庭院アイスコーヒー 冰咖啡癒(いや)し 治愈香(こう)ばしい 香味浓郁,微微烤焦般的好闻的味道カウンター 吧台ジャズ 爵士音乐レトロ 复古倾向,怀古情绪ジノリ 基诺里(意大利陶瓷品牌)マイセン 迈森(德国陶瓷品牌)洗練(せんれん) 东京的地名洗练,精炼。优美而高雅薫(かお)り高い 飘香的,散发着香气的ブレンド 调和,混合ベース 基础ストレート 不掺和其他东西まろやか 温和,圆润
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诗意生活 4-生きる 谷川俊太郎
30/04/2017 Duração: 02min生きる 谷川俊太郎生きているということ いま生きているということそれはのどがかわくということ木漏れ日(こもれび)がまぶしいということふっと或るメロディを思い出すということくしゃみをすること あなたと手をつなぐこと生きているということ いま生きているということそれはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソそれはアルプス すべての美しいものに出会うということそして かくされた悪を注意深くこばむこと生きているということ いま生きているということ泣けるということ 笑(わら)えるということ怒(おこ)れるということ 自由ということ生きているということ いま生きているということいま遠くで犬が吠(ほ)えるということいま地球がまわっているということいまどこかで産声(うぶごえ)があがるということいまどこかで兵士が傷(きず)つくということいまぶらんこがゆれているということいま いまが過ぎていくこと生きているということいま生きているということ鳥ははばたくということ 海はとどろくということ かたつむりははうということ人は愛するということ あなたの手のぬくみいのちということ 活着 所谓活着 所谓现在活着就是会感到口渴是耀眼的阳光穿过斑驳的树影是忽然想起的一段旋律是会打喷嚏 是牵你的手所谓活着 所谓现在活着就是女孩子穿的迷你裙 是星象仪投射出的星星的轨迹是约翰·施特劳斯的乐章 是毕加索的画作是阿尔卑斯的身影是与所有的美好相遇是与此同时 警惕地抗拒隐藏着的恶意所谓活着 所谓现在活着就是现在 狗在远方喊叫就是现在 地球在转动就是现在 某处传来婴儿的第一声啼哭就是现在 某处有士兵接受战争的洗礼就是现在 有秋千在轻柔地摇晃就是现在 是随着时间流逝的现在所谓活着 所谓现在活着就是鸟儿展翅 大海喧哗 蜗牛慢爬是一个人去爱另一个人 是你手掌的温度是生命本身活着 所谓现在活着,那就是口渴 是枝丫间射下来耀眼的阳光 是忽然响起的一支旋律 是打喷嚏 是与你手牵手 活着 现在活着 那就是超短裙 是天文馆 是约翰·施特劳斯 是毕加索 是阿尔卑斯山 是遇到一切美妙的事物 而且,还要 小心翼翼地提防潜藏的恶 活着 现在活着 是敢哭 是敢笑 是敢怒 是自由 活着 现在活着 是此刻狗在远