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坂本真绫欧洲游记-From Every Where 9-2

Informações:

Sinopse

【9日目-2】スーパーシティは新幹線に似ています。近代的で、静かだし車内も広々。チェコ鉄道の中でも新鋭【しんえい】の看板列車らしいです。名前は「スメタナ号」。車内アナウンスのチャイムはスメタナの「モルダウ」のメロディでした。 プラハ中央駅からウィーン南駅までは約4時間。たったの4時間乗っただけなのに国も言葉も人々の服装【ふくそう】や空気の匂いも、何もかもが変わります。ウィーンはどこを見回し【みまわし】ても洗練【せんれん】されていて、清潔【せいけつ】で、気品【きひん】があって、かっこいい。でも……今はちょっとだけそれがこそばゆい。プラハの素朴【そぼく】で気取らない【きどらない】空気に慣れてた私にはなんだかまぶしすぎて。田舎娘が急に都会に出てきちゃった的な気恥ずかしさ。おしゃれな女の子とすれ違うたび隠れてしまいたくなります。左肩だけが真っ赤に日焼けしてる色気【いろけ】ゼロな私。まあ、もともとゼロだけど。オーストリアの公用語【こうようご】は何語か、知ってますか? ドイツ語です。私はここへ着いてから初めて知りました。こんにちはが「グーテンターク」、ありがとうが「ダンケシェーン」。これまでの人生で全く口にしたことのなかった言語【げんご】。ドイツ語の響きって、ゴツゴツしてて、のっしりしてて、みんな低い声で話してる感じがする。私も真似して低い声で言ってみるとなんかそれっぽく聞こえました。 さっき郵便局へ行って小包【こづつみ】を出したんですが、局員のおばさんがずっと眉間【みけん】にしわを寄せていてとっても怖く見えました。だけどあちらも、ことばの通じない私に少し緊張しながら一生懸命応対してくれているんだって途中でわかってきたんです。段ボール箱がうまく組み立てられないで手間【てま】取っている私のためにわざわざカウンターから出て来て一緒に手伝ってくれたりもしました。すべての手続きが完了【かんりょう】してホッとしたとき自然にニッコリと「ダンケシェーン」という言葉が私の口から出てきて、おばさんもそれを受けて同じ言葉と優しい笑顔で見送ってくれました。 国が変わるたび1番に覚えることばは「こんにちは」「ありがとう」そして「おいしい」。どこの国でも最低限この3つさえ覚えれば大丈夫。というのが私の持論【じろん】。今からたくさんの外国語【がいこくご】をマスターするのは難しいけど、せめて何かを褒めたり、