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坂本真绫欧洲游记----From Every Where 4-2

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Sinopse

4日目ー2絶対に何(なん)とかしてやるって、強固(きょうこ)な気持ちで旅立って、久しぶりにひとりで飛行機に乗って、ひとりで電車を乗り継いで、やっぱり少し怖かったし、ゆっくり時間をかけてだったけど、ちゃんとホテルまでたどり着くことができたのだから、作戦は成功、もう大丈夫かもしれないって、ようやく自信を取り戻しかけていたところだった。それなのに……到着したプラハのルズイニェ空港は、とても小さくて、やけに静かで、人も少なくて。ほんの2時間飛行機に乗って来ただけなのに、まったく違う匂いのする国だった。まだ昼間だというのに、空は雲に覆(おお)われて、街が暗い。チェコの通貨(つうか)、チェコ・コルナに両替(りょうがえ)をする。初めて見る紙幣(しへい)。例(れい)によって何も知らないまま来ってしまったので、とりあえず市内への行き方をインフォメーションで尋ねてみたが、訛(なま)りがきつくて、よく聞き取れない。何度も聞き返したせいか窓口のおばさんはどんどん声が大きくなって、気圧(けお)された私はよくわかっていないのに「サンキュー」と話を切り上げ、退散(たいさん)してしまった。親切にしてもらうことに慣れてたから、こんなちょっとしたことですごく落ち込む。線路バスとメトロを乗り継ぎ、市内へ。車内アナウンスも、駅や街の中の表示(ひょうじ)もチェコ語だけ。見たことも聞いたこともない言語(げんご)で、読み方も意味も、全然想像ができない。何もかもが、私を心細い(こころぼそい)気持ちにさせる。バスの中でも、地下鉄の中でも、道を歩いていても、いつも誰かに見られている気がする。でも目が合うと、みんなサッとそらしてしまう。パリでなら、困ってるとき、誰かが手を差し伸べてくれた。でも、ここでは、私が地図を片手に、眉間(みけん)にシワを寄せていても、みんな遠くから見ているだけ。誰かに教えて欲しかったけど、なんとも言えないこの疎外感(そがいかん)の中で、萎縮(いしゅく)しちゃって、喉が締め付けられて、声が出てこない。不意に通(かよ)った人気(ひとけ)のない広場で、昼間からビールを飲んでいるおじさんたちの集団(しゅうだん)が、こちらを見て、何か噂しているように感じた。交差点でオープンカーに乗った男の子たちが、私の目の前を通りすぎる時、大声で「イエロー!」と叫(さけ)んで、ゲラゲラと笑った。それは私のこと?それとも全部気のせいなの?デコボコした石畳(いしだたみ)の